ごあいさつ
カイロ日記
バレリーナの距骨(足関節)は特異な関節
メンテで来院される高校生バレリーナのSさんに実験をさせていただいた。
とあるセミナーで、バレリーナの距骨が前方に歪んでいると思われる関節を本来の位置へ安定させると、つま先立ちがしづらくなったというお話しがありました。
Sさんの距骨も前方変位しているので、異常反応が観察されるかテストしてみた。
例えば足首を捻挫して距骨が前方変位している場合、更に飛び出すような刺激を一時的に加えると、オーリングテストの陽性反応が見られます。
Sさんの距骨に同様の刺激を加えてみましたが、異常としての反応はみられませんでした。
膝の過伸展しかり、前方に歪んで見える距骨は戻さないほうが良い。
ということで、距骨は触らず全体のバランスを整えます。
強くなれ!
血液データ参照してパフォーマンスアップ!!
女性アスリートや慢性症状に悩まれる女性は血液データを参考にさせていただくことがあります。
それは、かくれ貧血の影響があるから。
血液検査で基準値の範囲内にあれば、医師から異常無しと言われるが、
持久系アスリートのインターバルトレーニングは過酷を極めるので、
赤血球数やヘモグロビンなど基準値の上限か下限かでパフォーマンスはかなり違ってくる。
また出産後の女性なども、身体や精神への疲労が大きくなる。
赤血球数やヘモグロビン濃度などが正常値にあっても、
ASTやALTなど肝臓の数値が下限にあれば、かくれ貧血の可能性があるし、
尿素窒素の数値でもタンパク質が足りずに悪影響が考えられる。
あまり水分をとらず、脱水傾向にあれば、かくれ貧血かもしれない。
このように日常生活レベルよりも過酷な生活を強いる女性たちは、
筋骨格を整えるだけでなく、栄養をきちんと摂取して、自律神経を整える必要があります。
【治療例】中学生スプリンター の肉離れを早期回復
1. 太ももにズキンと痛みが
2. スポーツ障害の原因を見極め
3. 拮抗筋の働きが大切
4. リアクティブ筋
5. 原因筋も故障筋も両方治療
6. 痛みのない原因筋
7. トラブルの起こりにくい身体に
1. 太ももにズキン!と痛みが走った
大会を3週間後に控えて、部活で全力疾走中に左大腿部前面に痛みが走った!
直後から左足に体重をかけられないほどの痛みが出てきた。
監督からは「肉離れだから今大会は無理」と言われたが、母親が少しの期待と今後も見据えてうるうカイロ院へ連れてこられた。
2. スポーツ障害の原因を見極めます
ラグビーなどコンタクトの多い偶発的な「スポーツ外傷」と違って、
必然性の高い「スポーツ障害」はなんらかの因果関係を含んでいます。
つまり、身体のどこかに疲労や機能低下した所が存在する状態で運動した結果です。
S君もこの数日、足腰に張りを感じながら練習をしていました。
3. スムーズな動きは拮抗筋の働きが大切
単純に説明すると、しゃがんだり立ったり膝関節が屈曲伸展するとき、
大腿部(ふともも)で働く筋肉は、前部が大腿四頭筋、後部がハムストリングです。
しゃがむ時は、大腿四頭筋が伸張しながら、ハムストリングは収縮します。
逆に立つ時は、大腿四頭筋が収縮しながら、ハムストリングは伸張します。
このように、関節がスムーズに動くために拮抗する筋肉がバランス良く伸縮しています。
4. 故障のリスク、リアクティブ筋
S君は前面の大腿四頭筋を傷めましたが、後面のハムストリングが疲労のたまった亢進(異常に昂っている)状態でした。
亢進したハムストリングは伸張しにくいために、拮抗する大腿四頭筋が力を発揮できない状態でした。
この様に亢進した筋の影響で筋力を低下させてしまう筋をリアクティブ筋と言います。
リアクティブ筋は頑張りすぎて凝りや痛み、傷めるなど影響を受けやすいのです。
5. 原因筋も故障筋も両方治療します
故障した筋肉の治療は段階があります。
まずは組織の炎症に対して R I C E 処置が有効です。
(Rest)休息
(Icing)アイシング
(Compression)圧迫
(Elevasion)心臓より高く
学校があるので、アイシング後に傷めた繊維をテーピングで歩きやすくした。
クリニックでは炎症や痛みが落ちついたら様子を見ましょうとなりますよね。
デスクワーク など日常生活レベルの人はこれで無難に過ごせる事もありますが、
組織を押さえると痛かったり、
特定の姿勢で負荷をかけると痛かったり、
その筋肉をストレッチすると痛みやつっぱり感が出れば、まだ強い負荷はかけられません。
肉離れは組織が綺麗に自然回復しない場合が多いので、スポーツ選手はここからが大事!
うるうカイロ院は、傷めてごわついた繊維自体(錐内筋、錐外筋、ゴルジ腱)を手技で修復します。
復帰も早まりかなり有効です。
6. 痛みのない原因筋
原因筋は普段の動作では痛みを感じないことが多いので素人には分かりません。
確認方法として、その組織を押さえると硬結と痛みを感じます。
トラブルの元となる原因筋の組織も手技で修復します。
S君の傷めた大腿四頭筋に対する原因筋はハムストリングだけでなく、
内ももの内転筋や外側の中殿筋も影響していました。
7. トラブルの起こりにくい身体にします!
うるうカイロ院は故障筋と原因筋とそのトラブルとなる神経系の働きも修正します。
そもそも原因筋が出来てしまう姿勢制御系の神経トラブルがあります。
人間の姿勢を制御するための入力情報は主に6つあります。
①視覚系からの情報
②聴覚系からの情報
③頭位による情報
④頸部の回転
⑤迷路刺激
⑥足関節など固有受容器
S君は頸椎の歪みなど頭の傾きや肩の高さに左右差があって、腕の振りにアンバランスが生じていました。
その為に下半身との機能的な連動性が低下して片寄った原因筋を作ったと思われます。
競技スポーツと健康スポーツに対応します
『競技スポーツ』
競技スポーツは趣味からプロレベルの方まで、いずれも目標やゴールを決めて己の限界にチャレンジされています。ときには限界を超えた領域でトラブルを起こすこともあります。
【いかに回復を早めるか】
競技スポーツは大きな目標とそこに向かって小さな目標をいくつも設定します。そしてそのゴールに向かって計画的に己を追い込んでいきます。うるうカイロ院では身体の歪みだけでなく、精神面や栄養面のバランスも大切と考えます。
【持てる力を発揮させる】
接触や転倒で傷めることを除けば、痛む箇所や使いづらいと感じる部位が治療ポイントとは限りません。例えば野球のピッチャーが肩が痛い場合に背骨や骨盤に歪みがあることが多いのです。うるうカイロ院では競技の特性とフルタイムワーカーであれば仕事内容を考慮しながら、骨格筋のスムースな機能連動性を目指します。
【故障からの復活】
多くの接触やハードトレーニングは、時にトリガーポイント(Trp)が発生します。Trpは骨格筋に出現する硬結で、特有の関連痛や運動機能障害を生じます。自覚症状が消えてもTrpは長年にわたって潜伏して、血液循環の悪化がきっかけで活性化することも問題です。Trpの存在する筋肉は柔軟性や筋力が低下して神経伝達を混乱させるので、他の筋肉や関節に二次的なトラブルが発生します。一次的なTrpが修復されて歯車が噛み合えば、特に中高生の回復は本当に早い!
『健康スポーツ』
健康スポーツは年齢に合わせた適度な筋肉への負荷で血液の循環を促します。
そして、人との交流を図ったり心身をリフレッシュすることを目的とします。
【はじめにありがちなトラブル】
友人に誘われたり何かのきっかけでやり始めたは良いが、やり過ぎてしまいダメージを負うことがあります。可動域の限界を超えて動かしたり、いきなり無理な体勢をやり過ぎてしまったり。また回復しきらないうちに同様の負荷をかけると傷めてしまう事もあります。はじめは人と競わず、休養日を設けながら行いましょう。
【筋肉や関節が歪んで硬い】
楽しくスポーツを始めたつもりが、ご自身の身体が歪んでいたり、動きの悪い関節のまま動かし続けると、特定の場所に痛みが出ることがあります。うるうカイロ院では、昔の捻挫や歪みを整えて体幹から四肢の機能連動性を高めます。
【バランスの調整】
例えばゴルフやバドミントン、テニスや卓球などは片寄った動きを繰り返します。体調や頻度にもよりますが、身体に歪みが生じて筋肉や靭帯などを傷めることがあります。うるうカイロ院では、筋肉や靭帯の抑制状態を整えたり、競技特性に合わせたエクササイズ指導でバランスの回復を図ります。